うちの食卓にほとんど出て来た事がなかったさつまいも。
私はさつまいもは好きなんです。
でも母さんに言ってもなかなか出してくれなかったんです。
母さんはさつまいもが嫌いだったからです。
母さんは鹿児島の過疎化の進むど田舎の出身なんですが、戦争以前祖父母はシンガポールにいました。
結構いい暮らしをしてたみたいです。母は末っ子で日本生まれですが、上の兄弟はシンガポール生まれだそうです。
戦争が始まり強制送還で日本に帰ってきたらとたんにビンボーに。
おじいちゃんは母さんが中一の時に亡くなっているので、おばあちゃんはさつまいもを売って生計を立ててたそうです。
なんで、母さんはお腹が空いたらさつまいもしか食べるものが無かったから、もうイヤって程食べて嫌いになったそうな。
そんな事を言われたら中々食べたいとか言いにくいじゃないですか(^_^;)。
なもんで、大人になって自分で買い物する様になってからやっといつでも食べれる様になりました(笑)。
と、さつまいもをみたらいつもその話を思い出すのです。
しかし、そんな事言いながら母さんは味覚糖の工場でパートしてる時、おさつ「ドキッ」を作っていたぞ?何なんやこの矛盾は!
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