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「とにかく家に上がって。」と促され、私達は家の中へ入れて貰った。
お茶を頂いて、ついていたテレビでは星陵対智辯和歌山が熱い試合を繰り広げていた。

母が「兄ちゃんに携帯も全然繋がらないし、どうしてるのか何年も気になっていて、一度行ってみよう。と思って、探し回るつもりで来てみたのよ。」
と言った。
直美ちゃんは「私も引っ越しの時にドサクサに紛れて連絡先を失えたもんやから、ごめんねぇ。」と返した。
気になる母の1番上の兄はどうしてるのか聞いてみると、
「ここから30分くらい車で行った所に一人暮らししてるわ。姉妹みんな近くに居てるよ。」との事。
母は「生きてたんや!」と安堵の表情を浮かべていた。
直美ちゃんは
「良かったわー!もし明日来てくれてたら、ゴルフに行ってて居ない所やったわ。」
まさにタイミングだったのだ。
「どーする?俊夫さん(1番上の兄)の所まで送ろうか?今は寝てばっかやけど。」
と言ってくれたので、お言葉に甘えて車で1番上の兄の所に行く事になった。

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緊張しつつインターホンを押してみると、「はい」と返事があり、「小池直美さんのお家ですよね?」と訪ねてみると、
「ちょっと待って下さい。」と一旦切れた。

いきなりインターホンから名前を尋ねられたら怪しく思うだろうな、と思ったけど仕方ない。

暫くすると中からおばあさんが出てきた。
私の母が「あの、私直美ちゃんの伯母で勝子です。」と言うと、
おばあさんは「えっ?!ちょっと待って下さいね。」と言って家の中に入って行った。
次に出て来た人は「カコ姉ちゃん!」と言って満面の笑みをしていた。
その人こそ会いたかった姪の直美ちゃんだった。

母を見て「昔と全然変わってないから分かったわ。」と言った。
母が変わってなかったので信じて貰えたようだ。
遂に会えたのだった。


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事前に住所からグーグルマップで検索してみた。
それらしき家の写真から表札が見れるかな?と思ったが生憎見る事は出来なかった。
JR和歌山駅から徒歩10分くらいだ。

私は和歌山には有名なラーメンを食べに行った事しかなかった。

叔母は大阪に住んでいるので、天王寺で待ち合わせてそこから1時間、和歌山駅に着いた。
携帯のアプリで地図を見ながら歩く。
「携帯地図とかよう使われへんから、あんたが居て良かったわ。」と母は言った。
今は便利になったものだ。

例の住所は住宅街で、近い番地の家の表札を何軒か見てみたが見つからない。

仕方がないので、ダメ元で交番に行く事にした。今は個人情報管理が厳しいから教えて貰えるだろうか。
警官は不在で内線電話を掛けると、警官が出た。

私の不安とは裏腹にアッサリ親切に教えてくれた。
こちらの聴き方も良かったのかもしれない。

私たちが思っていた家の、北に2軒隣が探していた家らしい。
改めて現地に戻り、よくよく探してみると、見えにくい感じで表札があった。
探していた姪の家だ!
私たち3人は「ここや、ここやわ!」とにわかに騒いでいた。

(続く〜)

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前回のノンフィクション小説は一旦おやすみして、高校野球の話を。

今年も感動させて貰いました。令和元年の甲子園!
私たちは春と夏の一瞬しか見れてないですが、選手達は毎日真剣に野球と向き合っています。
2年半全力疾走するんやなぁ〜!
選手はともかく、監督なんかそれを何年もやってるなんて、好きな気持ちや情熱がないと無理です。

憧れの高校にはるばる遠くからやって来て、頑張ってもベンチに入れなかった選手もいます。
最近は成績とかかけっこで勝ち負けを決めないとか聞きますが、スポーツの世界はいつの時代でも厳しいです。
そんな経験はきっと大人になった時に生かされる事でしょう。

最近の高校野球も変わって来て、先のメジャーを見据えた野球になって来てるのかな?とか思ったりしますが、私はスモールベースボールも好きです。
スクイズって誰か考えたんやろ?と思います。あんなにドキドキする作戦はない。きっと日本人やと思います。

メジャーの、勝ってる時にバンドしたら失礼とか、日本とは違う感覚もよくわかりません。
一生懸命次の塁を狙うひたむきな野球がいつまでも残っていて欲しいです。

高校野球ファンは増えてるのに、野球人口は減って来てるなんて皮肉な話です。

あーなんか論文書けそうや(笑)!
データとか裏付して評論家になるか!

高校野球やっぱりいいものですねー。
また来年も見るぞ!

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星稜対智弁和歌山の熱戦があった日、私は和歌山に居た。

母は3兄妹の末っ子で、アル中で荒くれ者だった真ん中の兄が4年前に亡くなり、1番上の兄は消息不明になっていた。

上の叔父には娘が3人いて、奥さんは33年前に亡くなってしまい、私が最後に会った時にはタイ人の彼女がいた。

母は兄の娘、つまり姪っ子と連絡を取っていたのだが、10年前に姪が離婚したのを機に連絡がつかなくなってしまっていた。
聞いていた携帯にも通じず、いつか探しに行ってみないと、とずっと思っていたらしい。

長年会ってなくても、連絡がつく親族は沢山いるが、実の兄が今何処にいるのか、生きてるのか死んでしまったのか分からないのは気がかりだったと思う。

真ん中の兄が亡くなった事も伝えられていないのもあり、一念発起して母、亡くなった叔父の奥さん、私で、昔聞いた姪の住所を訪ねて見ることになった。

(小説風に書いてみました。つづく〜)

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